「完全かつ検証可能で不可逆的な非核化(CVID)」とは?分かりやすく解説

 

2018年6月12日に歴史が動きましたね。

アメリカトランプ大統領と北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長がシンガポールで首脳会談を行いました。

覚えていますか?

トランプ大統領はツイッターで金正恩の事をてロケットマンと言っていたのを(笑)

当時のトランプ大統領と金正恩委員長の言葉の応酬は、まだ記憶にあたらしい方もいらっしゃると思います。

そんなトランプ大統領と金正恩委員長でしたが、首脳会談を行うという運びになり、それが実現したのが6月12日です。

この首脳会談が行なわれるに当たり、アメリカそして日本は北朝鮮の「完全かつ検証可能で不可逆的な非核化(CVID)」を求めていました。

先のG7(シャルルボア・サミット)においても、「平和で安全な世界」をテーマに討議が行われ、「完全かつ検証可能で不可逆的な非核化(CVID)」を求める立場を確認しています。

この「完全かつ検証可能で不可逆的な非核化(CVID)」という文章、なんとなく意味はわかりますが、言い回しが難しく、はっきりと意味がわかりませんよね。

そこで、本記事では、「完全かつ検証可能で不可逆的な非核化(CVID)」を分かりやすく解説し、どういった意味なのか、理解できるようにしたいと思います。

 

 

「完全かつ検証可能で不可逆的な非核化(CVID)」が必要となる前提や背景

 

「完全かつ検証可能で不可逆的な非核化(CVID)」とは?分かりやすく解説

 

今回、「完全かつ検証可能で不可逆的な非核化(CVID)」の合意が必要となった背景は、北朝鮮が核開発を行い、すでにICBMに搭載することが出来るようになってしまった、ということが言えます。

 

もともと、世界には「核拡散防止条約(NPT)」が存在しており、核保有国である「アメリカ合衆国」、「ロシア」、「イギリス」、「フランス」、「中華人民共和国」の5ヶ国以外の核兵器の保有が禁止されています。

この「核拡散防止条約(NPT)」に北朝鮮も加盟していましたが、北朝鮮が1993年3月12日に脱退を表明して以降、すったもんだの末、2003年1月に核拡散防止条約(NPT)から脱退しています。

その後、みなさんもご存知の通り、金正日が核開発を推し進め、体制を継いだ金正恩が核兵器としてICBMへの搭載を完了させるところまで完成させた・・という流れになります。

そして、2017年には核弾頭こそ搭載していませんが、ミサイルをバカスカ発射してみせ、威嚇・恫喝をしていたことは記憶に新しいと思います。

これらの状況があり、北朝鮮が核兵器を保有するということ自体が「核拡散防止条約(NPT)」という国際条約的にも問題になるため、日本はもちろん、アメリカはもとよりG7においても「完全かつ検証可能で不可逆的な非核化(CVID)」を求める、ということになるわけです。

 

 

「完全かつ検証可能で不可逆的な非核化(CVID)」とは?

 

「完全かつ検証可能で不可逆的な非核化(CVID)」とは?分かりやすく解説

 

そこで問題になるのが、「完全かつ検証可能で不可逆的な非核化(CVID)」というのは一体どういうことなのか?ということですよね。

なんとなく、核開発をやめせて、核を放棄させる・・・ようなニュアンスは感じ取れるのですが、具体的には一体どういうことなのか?ということです。

 

では、分かりやすく理解するために、一つずつ言葉を分解して説明してゆきます。

 

  • 「完全」とは?

ここの「完全」はこの言葉の通り、「足りないことや欠点がなく」という意味です。

すなわち、十分に、完璧に、万全に、という言葉が類義語になります。

 

  • 「かつ」とは?

英語でいうと「and」、すなわち完全という言葉と次に繋がる「検証可能」という言葉が両方満たされる、ということを意味しています。

 

  • 「検証可能」とは?

チェックが出来るような状態ということを意味しています。

そしてこれは誰が、というところが省かれていますが、アメリカや日本を始めとした世界がチェックできるようにすること、という意味です。

では、「何をチェック出来るようにするのか?」ということですが、これは「非核化されたかどうか」をチェックできるようにする、ということになります。

補足して分かりやすく説明すれば、「非核化されたかどうかをチェックできるように(検証可能)すること」とう意味になります。

 

  • 「不可逆的」とは?

難しい言葉ですよね。

「不可逆的」というのは、「元の方向に戻せない形で状態を移行すること」を意味しています。

今回でいえば、核兵器を保有している北朝鮮という国が、核兵器を放棄し、二度と核兵器を持てないような状態で核兵器を放棄(すなわち非核化)する、事を指しています。

 

  • 「非核化」とは?

核兵器の開発はもとより、保有すること、実験を行うこと、使用すること無くすことをいいます。

すなわち、核兵器に関するすべてを破棄させる、事を意味します。

 

 

「完全かつ検証可能で不可逆的な非核化」、「CVID」を英語で言うと?

 

CVIDというのは、「complete,verifiable,irreversible,dismantlement」の略です。

それぞれの頭文字をとり「CVID」と言われています。

一文字ずつ解説すると・・・

 

  • complete

日本語では「完全」という意味です。

 

  • verifiable

日本語では「検証」という意味です。

 

  • irreversible

日本語では、「不可逆」という意味です。

 

  • dismantlement

日本語では「解体・撤去」という意味です。

 

これらの言葉を組み合わせると、「完全かつ検証可能で不可逆的な非核化(CVID)」となるわけですね。

 

 

 

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「完全かつ検証可能で不可逆的な非核化(CVID)」をまとめて分かりやすく一言で表すと?

 

「完全かつ検証可能で不可逆的な非核化(CVID)」とは?分かりやすく解説

 

「完全かつ検証可能で不可逆的な非核化(CVID)」を分かりやすく、まとめて言うと・・・・

 

分かりやすくまとめて言うと?
北朝鮮の核兵器を完全に廃棄させ、二度と核兵器を製造、所有、実験などが出来ない状態にするということ。そしてその状態を確認・チェック出来るようにするということ。

 

このような表現になるかと思います。

 

 

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今回の米朝会談で「完全かつ検証可能で不可逆的な非核化(CVID)」は実現されたのか?

 

「完全かつ検証可能で不可逆的な非核化(CVID)」とは?分かりやすく解説

 

米朝首脳会談では、以下の内容が合意されているようです。(合意文書内容ベース)

 

 ・トランプ氏は北朝鮮の安全を保証し、金正恩氏は朝鮮半島の完全な非核化を約束する
・相互に信頼し、非核化を進める
・新しい米朝関係を築く
・平和体制の構築に努める
・4月の「板門店宣言」を再確認し、北朝鮮は非核化に努める
・両国は捕虜や行方不明兵の遺骨回収に努める
・米朝首脳会談は画期的で新しい未来を始めるものだと認識する
・ポンペオ米国務長官と北朝鮮高官がフォローする交渉をできる限り早く開く

 

現時点では、はっきりと「完全かつ検証可能で不可逆的な非核化(CVID)」が実現されたかというと、不十分だと言えます。

しかし、今回のこの歴史的な米朝首脳会談はこれから始まる新しい流れの第一歩だと考えると、まずは一つの成果だとは思います。

北朝鮮においては、体制を保証するすなわち金正恩委員長自身の生命の保証のキモが核兵器なわけですから、早々簡単に非核化が実現できるとは思いません。

今回のこの米朝首脳会談が始まりだと考えたほうが良いように私は思います。

 

 

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まとめ

 

まずは「完全かつ検証可能で不可逆的な非核化(CVID)」に向けた動きが前進したと考えるとよいと思います。

これから具体的に非核化のプロセスが進んでゆく・・進めるために行うべきことを北朝鮮と対話しながら勧めてゆくことになる・・・なってほしいと思います。

相手が北朝鮮なだけに、今後も紆余曲折が予想されますが、まずはひとつずつ物事を進めてゆくしかない、ということだと私は思います。

本来であれば、日本がその役割を担えれば・・・良かったのだと思いますが、やはりそこまでのリーダーシップと外交力は・・なかったということかもしれません。(もちろん、立場や状況などもあるかとは思います)

 

各国様々な思惑や国益があるとは思いますが、「安全で平和な世界」が推進されてゆくことを心から願います。

 

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